(症状)
 指の屈曲腱(曲げる時に使われる腱)と腱鞘(腱をつつんでいるサヤ)との間に狭突が起こり、滑らかな指の曲げ伸ばしが失われ”ひっかかり”が生じる状態で、初めは力を入れると狭突部を腱の膨大部が出たり入ったりするため、弾発現象(ちょうどバネ様の動き)とともに、指は進展・屈曲するが、後にこの部分を越えなくなってしまうと、屈曲位または伸展位に固定されてしまう様な指の状態をいいます。

 年齢的には、乳幼児と中年以降に多く、乳幼児では圧倒的に母指が多く、疾病を訴えないために、気付くのが遅れることが多い様です。中年では、女性に多く、環指・中指に好発します。
 原因は、指の使いすぎ、素因的なものもあると考えられています。又、慢性関節リウマチでも、同様な症状を呈することがあります。

(治療)
 乳幼児では、自然経過をみて下さい。
 明らかに、屈曲位で固定されている場合は、プリント固定(進展位で)や、場合によっては手術も行います。
 成人例では、患指を出来るだけ使わない様にし、痛みを伴う場合は、局所に消炎剤の局所注射を2〜3回繰り返すと、有効な場合が多く、それでも効果がなければ、狭突部の腱鞘を切開して腱の動きをスムーズに戻す手術もあります。





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