ウイルスマニュアル

医療法人社団 廣風会
ウイルス対策の基本的な部分

Internet Explorer
の更新 WindowsOS+IE6.0sp1)
古いパソコンの場合は、ウイルス対策ソフトを入れる前に、Internet Explorerを最新のものに更新しておく。マイクロソフト社のホームページよりダウンロードする。ウインドウズアップデイトで最新の更新ファイルをチェックし、入れておく。アウトルックエキスプレスは同時に更新される。ウインドウズメディアプレーヤーも最新のものにする。ウイルスの感染経路は、この三つを経由するので、かならず更新する。

ブラウザーの併用

Internet Explorerは最も重要なブラウザーだけに、攻撃の対象になりやすい。だから最悪の場合を想定して、Netscapeなどの他社のブラウザーをインストールして置く。サポートを受ける時に、Netscapeでインターネットを見られるからである。フリーでダウンロード出来る。また、OperaDonutでも構わない。出来れば、通常使うブラウザーは、他社の方が安全を考えると望ましい。先に犠牲になるからである。

ウイルス対策ソフトの注入

ウイルス対策ソフトは、駆除に必要になるので、入れておくのは基本的な部分である。個人的には、シマンテック社のノートンアンチウイルスが最も効果的なソフトだと考えている。このソフトは更新期限があるので、更新期限が過ぎた場合、新しいものを用意する。定義ファイルを定期的に更新し、最新の状態に保つ。

メールの送受信の対策

ウイルスが送られてくる代表的な感染経路が、メールの送受信である。添付データが付いている場合、極力、開かないようにする。画像などを送受信する時は、ワードに貼り付けると削除されないで届く。また、自分のメールアドレスで送信が来ている場合などは、パソコンがすでにウイルスに感染していて、自動送信されている証拠である。マイクロソフト社を語ったメールが届く時があるが、これもウイルスで送られて来るものなので、注意する。

ウイルスとスパイウェアの違い

スパイウェアは圧倒的にホームページより感染する。海外のサイトにはアクセスしない方が安全である。特にポップアップ広告が自動的に出るのを、アドウェアと言い、感染している証拠だと言える。スパイウェアは、そこから外部には感染しないが、自分のパソコンに感染してしまった場合、情報をハッカーに自動送信する他、Internet Explorerが起動不可能になる。無限にループしたり、極端に動作が遅くなった場合は、要注意である。また、ホームページの最初の部分が、searchweb.cccoolwebになった場合は、感染している証拠である。これらのスパイウェアは、ウイルスとの境界線が微妙なだけに、ウイルスの定義ファイルと分類されていない場合が多く、市販のウイルス対策ソフトでは除去出来ない。そのため、ウイルスが除去出来ないと思い込んでしまい、廃棄される例も少なくない。
対策は、SpybotAd-awereCoolWebShredderのソフトをインストールして除去するしかない。フリーでダウンロード可能である。これらのソフトをインストールして除去すると、大抵の場合、元通りに戻る。手動でレジストリを操作しても、うまく行かないので、ソフトを使う事をお勧めする。

セーフモードで起動する。
市販のウイルス対策ソフトの場合でも、ウイルスが完全に除去できない場合、セーフモードで起動すると、うまく行く場合がある。OSによって若干操作が異なるが、Ctrlキーを押したまま起動するのが、ウインドウズ98とMEの代表的な例である。ウインドウズ2000とXPの場合、コンピュータの電源投入後、コンピュータ製造元のロゴや BIOS の起動画面が表示されたらキーボード上の[F8]キーを何度か押す。セーフモードで起動した状態で、ウイルス対策ソフトを操作するとかなり除去出来る場合がある。スパイウェア対策ソフト場合も同様である。

Web
設定のリセット
Internet Explorerの状態を、初期状態に戻すのも一つの手段と方法として考えらる。ツールからインターネットオプションのプログラム タブを出し、Web設定のリセットをすると、レジストリも含め、初期状態に戻る。また、全般 タブよりインターネット一時ファイル、Cookieの削除、履歴のクリアをすると、記録された情報が削除され、初期状態に戻る。

ウイルスやスパイウェアで本体が破損する事はほとんどない

ウイルスやスパイウェアは、あくまでもプログラムの異変を想定したもので、本体そのものが破損する事はまずありえない。そのため、辛抱強く除去していれば、最終的には除去出来る事が多く、あきらめない事が肝心である。

ダウンロードするファイルの注意
ダウンロードするファイルがウインドウズメディア形式の場合、ウインドウズメディアプレーヤーで再生される形式だが、中にはウイルス性のものもあるので、十分に注意する。はいかいいえが自動的に表示される場合、信頼出来るサイト以外の場合、はいを押してはならない。また、送信フォームのように表示される広告の場合、個人情報を入力してアンケートに答えると、粗品が当たるなどと言う形式のものも、SSL(セキュリティ)が使用されていない場合、全くの偽物なので、絶対に入力してはならない。

法人のメールアドレスは要注意

法人のメールアドレスは、ホームページ上に掲載されているので、不特定多数の人の目に触れる。だから、当然の事ながら攻撃の対象になりやすい。現在、無料のメールでも、機能はほとんど変わらないため、併用するのが安全から考えると望ましい。また、法人のメールアドレスは、ウイルス対策がされていなければならない。また、送受信は厳密な管理が必要になる。また、経理や給与、レセプトなどに関係するものは、インターネットに接続しないのが望ましい。

ADSLや光ファイバーのLANは諸刃の剣

パソコンの高速化や常時接続化、ネットワーク化は諸刃の剣である。高速で便利になった分、感染のスピードも非常に早くなる。また、IPアドレスからある程度の情報は、すぐに取り出せるため、情報管理の危険性がある事を、十分に認識する必要がある。接続されているパソコンのおおよその地域、OSの種類、接続しているプロバイダーの会社名などは、IPアドレスだけで、すぐに解析出来る。また、日頃見ているホームページの情報も、ハッカーなどに読まれるのは、容易なので注意する。大きなLANのネットワークの場合、どの端末のパソコンの履歴も、ネットワーク管理者やハッカーからの把握は容易であると言われている。

ウインドウズXPがウインドウズ98より安全と言う事ではない
ウインドウズは、OSの操作性や画面の改良は受けているが、最も普及しているだけに、情報も流出しており、セキュリティ面での毎月のように更新に迫われている。だから、LinuxベースかMacでない場合、危険性はほとんど変わらない。使用するベースのソフトが、Internet Explorerで同じの場合、OSの違いの影響は、防御にはほとんど影響がなく、特にウイルスよりスパイウェアの感染の場合、メーカー出荷の段階では、全く無防御と言っても良い。また、スパイウェアは一般の認知度も低く、非常に危険な状況である。また、高速なパソコンほど、感染が回るのも早いので、ダウンするのも早いと考えた方が良い。また、現在と同様、マイクロソフト社の製品が世界規模で出回っている状態が続く場合、不都合な情報が出まわるはずはなく、地球規模でのハッカー流出も考えられている。だから、一般の市場ではその危険性が十分に認知されていないと思われる。








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